駄菓子屋らしきお店の店先にある椅子に座っているよしきと光。
よしきが光に「お前、やっぱ光ちゃうやろ」と伝えたところから、まんが「光が死んだ夏」は、始まります。
何でそんなことを言うの?
行方不明になっていたとも話しをしていたが、どういうこと?と疑問しかない感じで始まります。
そして、光の姿をしているものの、本当の姿を垣間見せながら、ホラー感を感じながらも、どういうこと?何があったのかを知りたいと思わされながら、読み進めてしまいます。
「光が死んだ夏」のあらすじ
「光が死んだ夏」ですが、モクモクれんさんがヤングエースUPで描いている青春ホラー漫画です。
「光が死んだ夏」の1巻のあらすじ
幼なじみの光が、光の姿をしているが光ではない、ナニカに取り憑かれていると分かりながらも一緒にいることを決めたよしき。
光と接していてよいのかと葛藤しながらも、一緒にいるが、地元の村で不思議なことが起こり始める。
例えば、松浦というおばちゃんが、よしきと光に会った時に、「ノウヌキ様が下りてきとるやないかああ~」と叫んでみたりなど。
また、ある日、光が
「おれん中見せたるよ」と言い、じぶんの胸に穴があいていることを見せ、その中によしきの手を入れさせた。
よしきは自分の中に何か入ってきたように感じた。
その日の帰り、スーパーによって家に帰ろうとすると、通りすがりの主婦のおばちゃんに「今すぐ離れなさい このままやと「混ざる」で」と言われて心配になる。
数日後、よしきは通りすがりの主婦のおばちゃんにまた会うことを決めた。
その話しのなかで「町や村がおかしくなり始めとるの気付いとる?」
「これな・・・多分、あんたの友達になっとる「ナニカ」の影響やと思う」とも言われる。
ただ、そんなことを言われてもよしき自身もどうしたらよいのか?がわからないと言う
ここまでが「光が死んだ夏」の1巻の内容です。
「光が死んだ夏」の2巻のあらすじ
2巻の最初は、1巻の最後で、光の「ナニカ」がよしきに混ざろうとした時の様子から始まる。
よしきは、光の中の何かが混ざろうとした時にみえた人の首をもった映像が見え、正気に戻った。
ただ、よしきは混ざろうとした光に対して、なぜか?謝らないといけないと思い、謝りにいった。
ただ、危険だと分かりながらも、光とは違い子ども染みたナニカに対して自分がいろいろと教えないといけないという感情をもっていた。
ここから話しが変わり、よしきと光とよしきの妹よ、3人で夏祭りに行った話しになる。
神社で夏祭りをやっているが、光が、神社の中を歩いていると「はじかれた」と言い、誰かが結界のようなものを張っていることに、気がつく。
また、よしきと光が二人になるタイミングがあったが、光からよしきに「本当の光」でないことに分かったのか?と聞くと、
よしきは
「俺は・・・光の死体見とるから」と伝える
光が行方不明になった日、親からは家にいなさいと言われたが、心配でよしき自身も探しに行った。
そこで、光を見つけたが身体が冷たいうえに息をしていないことを確認していた。ただ、そこからの記憶が曖昧で、数日間寝込んでおり、起きた時には「ヒカル」が帰ってきていた。
そんなある日、よしきの妹がお風呂に入っていると、蓋をしているお風呂から長い髪の毛の束のようなものが見えた。
怖いと思った妹は、お風呂を出たが、お風呂場のドアに長い髪の毛の束が急に、ぶつかってきた。
怖くなった妹は、逃げ出した。
かつらの妖怪が出たと光に伝えた、よしきであったが、光が家に来て様子をみることに。
お風呂場に案内して待っていると、風呂場からバシャンという音がした。
慌ててお風呂に入ると、水の中に光浸かっている。
引き出そうとするとナニカが自分の中に入ってくる感覚があり、そのまま、別世界に。
そこには、小さいころの光がいて、カラスのカー太郎が死んでいた。
カー太郎が死んだことに怒った光が、よしきにくってかかろうとすると、お風呂の水の中のシーンに戻る。
よしきの意識が別世界から現実の世界に戻ったところで2巻が終わる。
「光が死んだ夏」の登場人物
よしき(辻中よしき)
光が死んだ夏の主人公で現在のひかるがひかるではないと知りながら、いないよりはましだと思いながら接している。
ヒカル
光の姿をしているが、光に取りついているナニカ。自分の存在を分かりつつも接してくれているよしきのことを好きになっていき、よしきに混じろうとしている?
忌堂光(いんどうひかる)
よしきの幼馴染。よしきは光が行方不明になった日に山に探しに行き、そこで死んでいる光の姿を見た。2巻で死ぬ間際の光の様子が描かれており、その時に「よしきを一人にさせたくない」という想いが描かれている。
巻(まき)
よしきとヒカルのクラスメート。坊主頭の男子だが、学校までの通学路の途中でトンネルがあるが、そのトンネルが使えず、普段使っている林道を通らないといけないが、その林道が怖いからよしきについて来てくれと頼む。
ユウキ
よしきとヒカルのクラスメート(女の子)。
朝子(あさこ)
よしきとヒカルのクラスメート。ヒカルになんとなく違和感を感じているクラスの女子。また、他人には聞こえない音が聞こえるそぶりを見せている。
暮林理恵
スーパーからの帰り際によしきに声をかけた主婦。自分ではよしきに「通りすがりの主婦」と伝えたが、人よりもちょっとだけいろいろなものが見えると説明して、「あかんものがあんたのそばにいるんやね」とも伝える。よしきのことを気にかけて、自分の連絡先を教えた。
かおる
よしきの妹で、自宅のふろ場で髪の毛のお化けに出会う。学校には行けてない。
「光が死んだ夏」の感想
ホラー漫画というジャンルになるかと思いますが、マンガの印象は確かに怖さもありますが、学生時代の爽やかさのような雰囲気もあります。
ナニカというものが死んだはずの大切な友人にとりついている。
光の姿はしているが中身は違う。だから、このまま接していても良いのか?ダメだと感じながら、自分を頼ってくれるヒカルの存在が大切で、離れることもできない。
一方、ヒカルに取りついているナニカも、おそらく、山の中に閉じこめられていたようで、他のモノとの接点がなかった。一人の寂しさから解放されて、よしきという友人を作れたことでその友人を失わないように、そして、自分でもしらないうちに自分に取り込もうとしているのではないかと思っています。
まだ2巻で今後、話しがどんどん展開していくかと思うので、予想もしていなかったことが起こるかもしれないと感じています。
「光が死んだ夏」の単行本情報
モクモクれんさんの「光が死んだ夏」ですが、「無料漫画サイトヤングエースUP」で連載中です。