ブルージャイアント(BLUE GIANT)の5巻と6巻の内容をまとめています。
主人公の宮本大(みやもとだい)と沢辺雪祈(さわべゆきのり)と玉田俊二(たまだしゅんじ)の3人が出会い、どのように「JASS」として活動を始めたのか?
3人の出会いから「JASS」として活動していくまでの様子が5巻と6巻で描かれています。
世界一のジャズプレイヤーになると言い続けている主人公の宮本大、性格は悪いがピアノの腕はたしかな沢辺雪祈、二人に触発されて何とか二人に追いつこうとしてドラムを頑張っている玉田、5巻と6巻ではそれぞれの個性が分かる内容となっています。
ブルージャイアント(BLUE GIANT)の5巻と6巻のあらすじ
ブルージャイアント(BLUE GIANT)の5巻と6巻のあらすじは以下のとおりです。
ブルージャイアント(BLUE GIANT)の5巻のあらすじ
教えてもらったお店に入った瞬間にすごい!奴がいると感じた大。
ピアノを弾いていたのは「雪祈(ゆきのり)」
ピアノを左手だけで引いている様子、音がすごいことを感じた。
雪祈との初めて会ったのは、そのお店のトイレ。
背が大きいと感じていると、大の親指のタコをみて、サックスを吹いていることが分かり、
お店に来る人にしては若いと感じた雪祈は大に年を聞く
18歳ということが分かると、外に大を連れ出し、そこから話をしていると雪祈から「俺と組もうぜ」と誘われる。
ただ、雪祈からは「ヘタなら、即クビね」
「死ぬほど努力を積もうが、手にマメができるほど楽器を吹こうが、才能のない奴は全っ員ヘタクソ。」
と言われるが、大も「もしオレに、才能があったら?」と聞くと
雪祈から「踏み台にします。全力で」と言われ、その場では組むともいわず、連絡先を教えて分かれた。
と、こんな感じで雪祈と初めて出会う。
嫌な奴だという気持ちはあるものの、その腕は確かだということは分かった大であった。
その後、雪祈から連絡があり、二人で「So BLUE」という日本で一番のジャズクラブに行くことに。
雪祈から週3日で通っていることを聞かされ、ジャズを聴きながら雪祈が真似をしている様子をみて
大も雪祈に「組もう」と伝える
組もうと伝えたものの、まだ、大は雪祈にサックスを吹いてはいない。(メンテナンスをしてもらっているため)
その後、サックスが戻ってきた大は、雪祈に連絡して、雪祈に会うことに。
(雪祈がいたいたお店を紹介してくれた「TAKE TWO」とお店へ)
そこで、雪祈が4歳のころからピアノを弾き始めたこと、大は高校に入ってから始めたことを聞く。
そして、大もサックスを聴いた雪祈は、大に帰ってくれと伝える。
大の演奏に心を揺さぶられ、泣いてしまう。
3年間でその演奏ができるようになったこと、どれだけ3年間努力してきたのか?その努力のことを考えると感動したために泣いてしまったとオーナーに打ち明ける。
その後、雪祈が「大に合格」と伝え、組むことになる。
また、「TAKE TWO」を練習場として貸し出してくれるということになった。
2人での練習が始まるが、ひとつ、問題があった。
ドラマーを探さないといけない。
ただ、二人とも心当たりがいない。
そんな時に、大の高校時代の友人で、居候をしていた「玉田」がドラムをやらせてくれないか?と志願をする。
もちろん、できるわけもないが、同い年のすごい二人を見て一緒にやりたいと思った。
一方、雪祈は素人には無理だということで、自分の知り合いの友達を連れてきて、メンバーとして勧誘するが大と雪祈のレベルの高さにしり込みしてしまい、自分には無理だといい、かえってしまう。
その後、ドラムに座り、自分の覚悟を見せる玉田にしぶしぶ練習をすることに。
ただ、その練習中に、雪祈が気付く。
二人で練習していた時は暴走する大が、玉田がドラムをたたいていると、暴走しなくなる。
大の暴走を止めたいと思っていた雪祈にしては、結果オーライとなり、ひとまず、メンバーに加入することは認めない者の「TAKE TWO」で練習することは認める。
ここら辺に雪祈の考えが現れていると感じます。
ブルージャイアント(BLUE GIANT)の6巻のあらすじ
6巻ではいよいよ大、雪祈、玉田の3人(トリオ)で人前での演奏が始まります。
6巻の最初では、雪祈の話しから始まる。
ある日、ジャズギタリストの川喜田から連絡があり、バンドのメンバーとしてツアーを回れないかとの誘いがありました。
川喜田は雪祈が高校生であった時の演奏を聴いており、今回のツアーに参加してほしいとの依頼です。
一緒にライブに参加するが、やはり、一緒にやるのは大だと実感する。
そして、ライブに参加してもらった出演料で3人で焼肉を食べいくことに。
それから、一か月後、玉田の上達に刺激を受ける大、そして、無謀にもチラシを作って、3人の初ライブの人集めをする。
雪祈はライブをやるのに反対するが、大が
「今のオレ達が客の前でどうなのか。本当に何も起こらないのか。」と言い、やってみないと分からないということで
強引にライブをやることに。
ライブのお客さんは3人とお店の店長と4人、それでも3人は演奏をする。
大と雪祈はお客さんを圧倒する演奏、玉田は初めて人前で演奏したこともあり、途中から自信を喪失していく。
演奏が終わった後、お客さんは立って拍手を送るが、玉田は「何一つできなかった」と下を向いたまま。
お店から出るときに、店長から「ドラムの彼ね、あのドラムじゃダメだよね」と言われるが、雪祈は
「ウチのメンバーのことなら、口出し無用なんで」と言い放ち、店を後にする。
自販機でジュースを買って乾杯するが、その話の途中で雪祈から玉田に「思ってたより、悪くなかったわ」と伝える。
(はっきりとものをいう雪祈からの言葉であり、玉田の成長を認める言葉であった)
ただ、次の日の練習で玉田はドラムを叩こうとするが手が震えて、まったく叩くことができない。
まったく叩けないことを認めたくなく、その日はそのまま、逃げ帰るように練習を途中でやめてしまう。
ただ、途中で練習を抜け出したが、やっぱり自分のためにやる、ドラムを叩くことは、やらされるではなく自分がやりたいからやる。
ということに気が付き、一人で練習をする。
6巻の最後は、川喜田さんが雪祈たちトリオの演奏を見に来た話し。
雪祈たちの演奏を聴いて、お店のマスターにギターをかりて、飛び入りで3人たちと演奏しようとするところで6巻が終わる。
ブルージャイアント(BLUE GIANT)の登場人物
宮本大(みやもとだい)
世界一のジャズプレイヤーを目指すブルージャイアントの主人公。
沢辺雪祈(さわべゆきのり)
4歳からピアノを始めた大と同じ歳のピアニスト。その技術は確かなものだが、やや性格に難あり
玉田俊二(たまだしゅんじ)
大の高校の同級生。東京の学校に進学する。玉田の家に居候として大が住みついている。大のサックスに影響を受けてドラムを始めることに。
ブルージャイアント(BLUE GIANT)の感想
雪祈は嫌な奴という感じで登場します。
ただ、初めて大の演奏を聴いて、そのすごさに打ちのめされて涙を見せる優しさも実は持ち合わせている。
大と一緒に演奏するようになり、徐々に雪祈の態度も変わっていきますが、その変化の仕方もブルージャイアントの面白さのひとつです。
雪祈と大にやりとりには、良い音楽を作り出そうとする考えが見て取れますが、考え方の違いがあります。
ただ、目指すところは一致しているので、なかなか嚙み合わないながらも、ただ、お互いの実力を認めつつ、演奏した行く姿に引き込まれてしまう。
また、かなりの実力の持ち主の二人に対して、ドラムの玉田は初心者ながらも、真剣に必死に二人に近づこうとする姿に、応援したくなるような気持ちにさせられます。
大・雪祈・玉田のトリオである「JASS」の活躍が徐々に始まるのがブルージャイアントの5巻と6巻でした。