ブルージャイアントシュプリーム(BLUE GIANT SUPREME)の3巻と4巻のあらすじや内容をまとめています。
ドイツに渡った宮本大(みやもとだい)はようやく人前でライブをできるようになった。ただ、一人で演奏することで一人でできることには限界があることを実感する。
何とかメンバーを探すがなかなか見つからなかった。
そんな時に手助けをしてくれたのが楽器店の店主であるボリスさん。ボリスさんの手助けもあり、ハンナと出会うことができ、さらに、ボリスさんがセッティングしたライブから、他のメンバーとのつながりもできた。
メンバーが揃うまでの話しがブルージャイアントシュプリームの3巻と4巻の内容です。
以降はネタバレの内容があります。
ブルージャイアントシュプリーム(BLUE GIANT SUPREME)の3巻と4巻のあらすじ
ブルージャイアントシュプリーム(BLUE GIANT SUPREME)の3巻と4巻のあらすじは以下のとおりです。
ブルージャイアントシュプリーム(BLUE GIANT SUPREME)の3巻のあらすじ
ついにハンナと出会うことができた大。
ハンナも演奏を聞いてくれた。
またファンなだけではなく、楽器店の店主であるボリスさんも初めて大の演奏を聞いてくれた。
演奏後、ハンナと話すことができた大
再度、ハンナと一緒にバンドを組めないかと相談を持ちかけると、ハンナから一つ約束してほしいということで快諾を得た。
プレーする時はいつでも全力でプレーする
それを約束できる?
と言われ、大は約束すると伝え、ようやくデュオ(二人組)を結成できた。
次の日から、ボリスさんのお店で練習を開始した。
練習を始めたものの二人は自分の意見を主張しあうだけで、折り合いをつけようともしない。
それでも、とにかく練習を続けていく。
ある日、ボリスさんは二人から演奏を聴いてほしいと言われる。
「率直な感想を」
とも言われたボリスさんは、演奏を聞くと、「20%素晴らしい」と。
「お互いが合った時は素晴らしい。それが20%というところだね。」と、伝えた。
また、大はお金がないことをボリスさんに伝えると、金を稼ぐ方法がないかを調べてみると言われる。
そして、ボリスさんは、大のために、路上演奏できるように許可を役所からとってきた。
一時間という時間ではあったが、かなり稼ぐことができた。
でも、これは「オレ流じゃない」と感じた大は、この一回のみにすることにした。
その後、大はボリスさんに、ライブをやる必要があると伝えた。
ボリスさんからは、早すぎないか?とも言われたが、練習だけでは前進できないと伝え、ライブをセッティングしてもらった。
そのライブにはボリスさんの知り合いの、評論家や、レーベルの人達、音楽界の重鎮たちが集められた。
演奏を始めると緊張のせいか、ハンナがミスを続けてしまう。
ミスを意識しすぎて、さらにミスをしてしまうが、大は気にするなという合図とともに、ソロを演奏する。
その演奏は練習ではみることのできない、全くの別人かとハンナに思わせるほどのものであった。
ボリスさんは二人の演奏に新しさを感じ、その新しさに、感動した。
ただ、ハンナの演奏は音の流れに乗っていないと重鎮たちに感じさせる演奏であったが、大のフォローのおかげで、演奏しきることができた。
二人の演奏を聞き終わり、ボリスさんは、ライブをやってみて正解だったと感じた。
正解だッと感じた理由は、音楽界の重鎮たちが二人の演奏について語り合っていたため。
最終的には7人のうち3人が残り、大たちの演奏がよかったと言ってくれた。
さらに、ボリスさんは、二人と合いそうなメンバーの当てがないかとも聞いてくれた。
そして、大とハンナは紹介されたメンバーと会うためにベルリンに行き、ジャスピアニストのブルーノ・カミンスキの演奏を聴いた。
というところまでがブルージャイアントシュプリームの3巻。
ブルージャイアントシュプリーム(BLUE GIANT SUPREME)の4巻のあらすじ
4巻の出だしは、ドラマーのラファエル・ボヌーの話しから。
いろいろな人と演奏をしているラファエル。
様々な人と組んで演奏しているだけのことは腕は確か。そのラファエルにブルーノが会いに来た。
「面白い話がある」ということでブルーノがラファエルに話しかけ、さらに、
「今からお前のケータイが鳴るから」と伝えると、ラファエルの携帯が鳴った。
携帯の画面を見ると「ハインドル」という、レコード会社の重役からの電話であった。
その電話でラファエルにブルーノと話してほしいことを伝える。
(ハインドルさんは、大とハンナの演奏を聴いていた方で、大とハンナに合うメンバーということで二人に連絡をした)
ブルーノはラファエルにハインドルさんから電話があって大とハンナに会ってほしいと言われたこと、さらに、実際に会ったことを伝える。
そしてラファエルに「大とハンナ、ブルーノでセッションしろ」と伝える。
ただ、ラファエルは「セッションなら断る理由はない。だが、特定の誰かとは組まない」とも伝える。
それに対してブルーノは「どうりでラファエルのドラムは停滞していたワケだ。」と伝えるものの、セッションすることは約束する。
セッションの当日、ラファエルは大とハンナに「ナゼ、レコード会社の重役が動いたかを知りたい」と聞くと、大は「ハンナとオレがグレートだから!」と説明する。
4人があった場所がオープン参加のジャズクラブであったため、まずはハンナが演奏を始める。
ハンナが演奏していると、ブルーノが突然、ピアノに近づき、演奏した人に対して「ベースと合わせられないって分かってんだろ?」と言い、演奏を替わる。
演奏を聴いていたラファエルはハンナとブルーノにしか耳が持っていかれないと感じる。
そして、次に、大が演奏する。
大の演奏にブルーノは驚く。そして、ドラムが「もう、ムリだ」というと、ハンナがラファエルを呼び、4人での初めての演奏をすることに。
ラファエルがドラムを叩くと、ハンナは大とハンナの音が合わずに苦労し続けていたのに、ラファエルのリズムによって二人の音がつながるようになった。
また、ブルーノもラファエルのドラム技術に驚きつつ、大もでかいエンジンの乗り物に乗ってるみたいで音楽がグングン前に進んでいくのを感じた。
そして、4人ともに自分たちの音が合っていくことを感じた。
ただ、演奏が終わった後、大、ハンナ、ブルーノは4人で組んでも良いと思ったが、ラファエルは4人で組むことは拒んだ。
そのため、別のドラマーを探すことにするが、大はどうしてもラファエルのことが諦められなかった。
次の日、再度、ラファエルに会いに行った大は演奏した感想とバンドに入らない理由を聞いた。
まず、ラファエルの感想を聞いた大はラファエルに「組まない理由は感想の中にはなかった」といったが、その理由はこれから話すと言われた。
その理由は
「誰とも組まないし組むことを想像すらしない」と
そして「オレ自身が死ぬまで楽しくやれればそれでいいんだ」と伝え
「オレは自己中心的でワガママな人間なんだよ」としゃべった。
大は分かったと伝える。
最後にラファエルから自分のドラムがどうだったか?感想を大に聞くと
「ラファのドラムは丸い。丸くてトゲがないから、そこはつまらない。ソロの時こそもっとトゲトゲしてて良いと思うんだ」と伝え
「ラファは自分勝手な人間だって言ったけど、本当は人を楽しませたいとしか思えない」と伝え別れた。
ただ、この時は別れたが、最終的にはラファエルはメンバーに加わる。
大にメンバーに加わってよいかと確認を取り、ブルーノ、ハンナにもそれぞれ会いに行き、メンバーに加わることを報告した。
ついにカルテットが出来上がったが、練習をするとすぐに言い合いになる。
口が悪くすぐにかっとなるブルーノが大やラファエルとすぐに言い合いになり、最後はハンナが大声を出して言い合いを止めるようなグループである。
1週間ほど練習したが、その間に寝る間も惜しんでブルーノが作曲をした。
その曲を各自が練習して演奏してみるが、大はブルーノに対しては「この曲は好きではない」と伝える。
好きではないといった理由は曲がジャズ好きに向けられているからであり、大としては、ジャズファンに向けて成功してもたかが知れていると考えていおり、
「ジャズを聴いたことがない人が感動したら、凄いことだ。」
「オレ達の音はすごく広く、ヨーロッパ1になるには全員のためにプレーしないと」
と伝える。
納得はしないブルーノだが、この言葉は心に刺さったようで、大に「お前を認めていない。でもオレ達は一緒に勝つんだ」と伝えたところで、4巻が終わる。
ブルージャイアントシュプリーム(BLUE GIANT SUPREME)の3巻と4巻の感想
ようやくメンバーを集めることができた大だが、ひとくせもふたくせもあるメンバーとなった。
個人的には口が悪いが繊細なピアノを奏でるブルーノがおすすめです。
口が悪く、手や足も出すが大のことを認めており、けんかはするものの、それは自分の主張や考えを伝え、よりより音楽を作ろうとしているためということが分かる人物です。
交わらないようでいて、徐々にお互いを理解し始める4人の成長がどうなっていくかが楽しみな3巻と4巻でした。