ブルージャイアント(BLUE GIANT)の9巻と10巻の内容をまとめています。
宮本大(みやもとだい)・沢辺雪祈(さわべゆきのり)・玉田俊二(たまだしゅんじ)の3人は「JASS」とトリオを結成。
目標である日本一のジャズクラブである「ソーブルー」へ10代のうちに出演することを目標に日々、ライブを行っている。
そんなある日、雪祈に願ってもないチャンスが舞い込む。
海外アーティストのグループが来日予定であったが、体調不良で来日することができず、急遽、代わりのピアニストを探すことになった平さん。
そこで頭に浮かんだのが雪祈であった。雪祈はこのチャンスを生かすことができるのか?そして、JASSとしてソーブルーでの演奏ができるのか?
という内容が9巻と10巻に描かれています。なお、10巻でブルージャイアントは完結します。
ブルージャイアント(BLUE GIANT)の9巻10巻のあらすじ
ブルージャイアント(BLUE GIANT)の9巻と10巻のあらすじは以下のとおりです。
ブルージャイアント(BLUE GIANT)の9巻のあらすじ
ジャズフェスティバルに参加することになった大たち。
ジャズフェスティバルの当日、演奏の最終演奏者である「アクト」というグループの天沼さんに、アクト目当てのお客さんが多いから「何があってお大丈夫」と言われる。
だが、舐められたままではいけないと感じた大は、「全力全開でいきなりムチャクチャ盛り上げます!」と伝えて演奏を始める
実際に演奏をし始めてみるといつも通りに大の演奏は大迫力で聴く人を圧倒していく
アクト目当てのお客も大の演奏に心を奪われ、そのまま雪祈のソロを行なうと会場が引き込まれる
さらに、玉井もソロ行う
玉井のソロが終わるとお客さんも一気に魅了され、魅了した状態で演奏を終了する
そして、最後にアクトが登場するが、すでに大たちの演奏で盛り上がったお客の状態は最高潮に!
その様子に刺激を受けた天沼さんは、いつも以上に力を入れた状態で演奏を行った。
ライブも順調にこなしていった大たちだが突然大のもとに三輪さんが訪れてきた
東京を案内してほしいと言われ案内をした 一通りの案内が終わった後、三輪さんから好きな人ができたと言われ、ふられたことを実感する大。
ふられたことをみせまいとライブにでるが、気持ちが演奏に表れるため、ライブ終了後に雪祈、玉田から何かあったのか?と聞かれ、振られたことを伝えた。
→「ブルージャイアント(BLUE GIANT)の三輪舞(みわまい)さんとのその後は?」の記事へ
こんな感じで演奏の少しの変化でも分かられてしまうくらい、トリオの状態がよくなっている Jassであった。
そんな、ある日、ソーブルーで演奏予定であった海外アーティストのピアニストが体調不良で来日できなくなったと平のもとに連絡があった。
3日後にライブを控えていたこともあり、平がピアニストを探すことになった。 若手にもチャンスを与えないといけないと思っていた平さんは、雪祈に連絡をとる。
雪祈のみの出演だが、出演できるか? と連絡を受けた雪祈は、大と玉田に相談しにいくと、大はその場でソーブルーのチケットを予約する。
玉田も「ドカンと、ぶちかませよ」と応援する。 そのまま帰宅した雪祈は、翌日の午後1時の顔合わせに向けて徹夜で楽曲を弾きこんで覚えた。
翌日の練習で海外アーティストから OK をもらいそうブルーの舞台に立てることになった雪祈 ここまでが、9巻の内容
ブルージャイアント(BLUE GIANT)の10巻のあらすじ
10巻は、雪祈がソーブルーで演奏する場面から始まる!
演奏をしながら、ソーブルーで演る初めてのソロで・・・最後かもしれない と考えながら、 このカルテットで一番ヘタクソ・・・正直にやろう。正直に、精一杯・・・自分のできることを・・・!! との想いで演奏する、雪祈だった
演奏が終わったあと、他のメンバーからも良かったといわれた雪祈 ひとり、トイレの便座に座り、震える手を押さえながら、感慨にふけった。
その後、メンバーや平さんとの打ち上げの席で、海外アーティストから 早くアメリカに来るといい。 きっと楽しめるよ。と言われ、 さらに、目標はあるのか?と、聞かれた雪祈は トリオを組んでいること、そのトリオで「ソーブルー」のステージに立てたらと思っていることを伝える。
と そのアーティストが平さんに向かって 彼の番はいつだい? 雪祈のトリオはいつ「ソーブルー」で演るんだい? と聞き、
それに対する平さんの回答は 「ASAP 一日も早く。」というものだった
また、雪祈の演奏が話題を集めて、雑誌に掲載されるほどであった その雑誌見た大は 「これ来るぞ」と玉田に伝える
そして、念願の話しが平さんからあった ソーブルーへの出演依頼
4か月後に1日で2回公演という出演依頼であり、雪祈は依頼を受ける。
ソーブルーでの出演に向けて、より一層熱の入った練習を行っていく3人であったが。
演奏の2日前に思いもよらない事態が起こる・・・
なんと、
雪祈がアルバイト中に交通事故に巻き込まれてしまう。
事故を知った大と玉田は急いで病院へ。アルバイト先の方に雪祈の状況を聴いた大たちは、説明を聞いたあと、
「TAKE TWO」へ
大は玉田に
「どうしてこんなことが起きるのか、オレにもさっぱり分かんねえけど、」
「でも・・・」
「止まっちゃダメなとこな気がすんだ。なんとなく、今は。」
と伝えたうえで、そのまま二人で練習を始める。
この時点では2人で出演するという覚悟を決めている2人であった。
そして、平さんにも事故で雪祈が出演できないが、二人で演奏することを伝える。
平さんも2人での演奏を承諾して、予約しているお客さんに対してピアニストが参加できず、2人での演奏になる旨の連絡をする。
そして、演奏当日。
開演の挨拶を普段は行わない平さんが説明し、雪祈が事故で参加できなくなったことを伝えたうえで挨拶を行った。
もちろん、お客さんはピアニストがいない状態で演奏できるのか?不安に思いながらの開演となったが
鬼気迫る演奏を見せた二人であった。
演奏後、雪祈のところに行き、2回ともに演奏が盛り上がったことを伝える。
雪祈は腕の感覚がないことを伝えたうえで「JASSだけど・・・解散しようぜ」と伝える
と、大は
「分かった」とだけ答える
玉田は訳が分からなく怒るが、雪祈の
「大は、止まっちゃいけない奴だろ?」という言葉に理解を示す。
そして、病院の帰り道、玉田も解散することを受け入れて、ブルージャイアントの東京編が完結する。
最後に、海外へ行くことを決意した大だがどこに行くのがよいのか?その相談を由井さんにしに行く。
また、アメリカには最後に行きたいということで、アメリカ以外の海外でどこに行けばよいのか?を相談して、行き先を決めた。
そして、物語は「BLUE GIANT EXPLORER(ブルージャイアントエクスプローラー)」ヨーロッパ編に続く
ブルージャイアント(BLUE GIANT)の9巻と10巻に登場する人物
宮本大(みやもとだい)
世界一のジャズプレイヤーを目指すブルージャイアントの主人公。聴く人を圧倒する演奏で人々を魅了していく。
沢辺雪祈(さわべゆきのり)
4歳からピアノを始めた大と同じ歳のピアニスト。平さんに演奏の指摘や人間性の指摘を受けたものの自分自身を見直し、殻を破っていく。ただ、最後に悲劇が。
玉田俊二(たまだしゅんじ)
大の高校の同級生。大のサックスに影響を受けてドラムを始める。大・雪祈の二人に追いつこうと必死に努力を続け、ソロで演奏できるまでに成長する。大もここまで成長するとは思ってもいなかった。
平さん
日本一のジャズクラブであるソーブルーの支配人。JASSの演奏のためにいろいろと手筈を整えており、JASSの演奏を楽しみにしている。
由井さん
大のサックスの師匠で、大にサックス演奏の技術を教えた人物。若いころにアメリカに留学して一流のジャズプレイヤーを目指していた。
ブルージャイアント(BLUE GIANT)の感想
10巻で完結するブルージャイアントですが、まさか最後にそんな終わり方になるとは、という感じです。
まったく想像していなかった形でのソーブルーでの演奏。
ただ、雪祈がソーブルーで演奏した時に「最後でもよい」と思いながら演奏したのに対し
大は自分からは話しはしていませんでしたが、雪祈が「何度も立つステージの、その一回目だと思っただろ?」と言ったように、
考え方の違い?目指すところの違いがあるからこその会話であったと思います。(雪祈はソーブルーで演奏することが目標であった)
ただ、このような終わり方であれば、大の今後の展開がますます楽しみになってしまいます。
海外へ旅立ち、どのようにメンバーをまた集めて、演奏していくのか?
ヨーロッパ編の「ブルージャイアントエクスプローラー」に続いていきます。